ブレムザー城
(Brömserburg)
 別称  : ニーダーブルク城
 分類  : 平城
 築城者: 不詳
 交通  : リューデスハイム駅より徒歩3分
 地図 : (Google マップ


       <沿革>
           4世紀ごろに、ローマ帝国によって築かれたとも伝えられるが確証はない。史料からは、10世紀末
          ごろに築城され、12世紀末に改築されたと考えられている。築城当初から今と同程度の規模をち、
          周囲を城壁と堀がめぐり、当時はライン川が城の直下を流れていたとされる。ブレムザー家が城主を
          務めたといわれるが、詳しい出自は定かでない。
           三十年戦争さなかの1640年、フランス軍によって南東隅の主塔が破壊された。1668年には、ブレ
          ムザー家が無嗣断絶となった。マインツ大司教により、遺領は1678年にエメリッヒ・フォン・メッテル
          ニヒに与えられた。しかし、メッテルニヒ家はブレムザー城には住まなかったため、城は次第に朽ち
          ていった。
           1811年にインゲルハイム伯が新たな所有者となると、ブレムザー城はロマンティックな外容に
          改装された。当時、ライン渓谷全体がラインロマンティーク(Rheinromantik)という流行下にあり、
          流域の諸城が数多くロマン主義的な趣向に改築された。
           その後、1941年にリューデスハイム市が城を買い取った。1950年以降は、ワイン博物館として
          利用されている。


       <手記>
           れっきとした城砦なのですが、一見すると城(Burg)というより宮殿(Schloss)といった感じです。
          ラインガウワインの産地・集積地として知られるリューデスハイムの、駅と旧市街の間にあるため、
          アクセスは容易です。
           内部はワイン博物館となっていて、ワイン醸造の歴史や工程に関する展示が数多くあります。
          また城の屋上からは、ラインガウ山脈にびっしりと張りつくブドウ畑を見渡すことができます。

           
 ライン川からブレムザー城を望む。
ブレムザー城屋上からニーダーヴァルト方面を望む。 


BACK