蝦夷館遺跡(えぞだて)
 別称  : なし
 分類  : 山城
 築城者: 不明
 遺構  : 削平地か
 交通  : 江差、函館市街などからバスに乗り、
      「愛宕町」下車徒歩15分


       <沿革>
           縄文時代の遺跡とされ、磨製石斧や石箆が見つかっている。地名や地形から城館跡の
          可能性も考えられるが、確証はない。


       <手記>
           上述の通り、地名および位置的条件から城館跡ではないかと個人的に考えている場所
          です。江差市街の北東端、豊部内川とその支谷に挟まれポッコリと突き出た小峰の上に
          あり、現状は蝦夷館観音堂が建っています。
           参道入口で地元の方が草刈りをしていたので挨拶をして、6月とて「ヒグマは大丈夫です
          かね~」と訊いたところ、「まぁ、大丈夫だとは思うけんど~」と意味深に微笑まれたので、
          熊鈴に加えて携帯で音楽を打ち鳴らし、ビクビクと登りました。道はちゃんと上まで通じて
          いて、境内も暗くはありません。
           境内前には冠木門が建っていましたが、とくに城館跡と思ってのことではないでしょう。
          登山道は後世にだいぶ造成を入れて作られているようですが、境内前には旧来の造作と
          みられる削平地が1段見られました。境内裏手も探索したかったのですが、はやかなりの
          藪となっていたので、これ以上は恐ろしくて退散しました。
           結果として、明確に遺構といえるようなものは見付けられず、城館跡かどうかは判然と
          しません。蝦夷館という呼び名から、あるいは和人ではなくアイヌのチャシがあったのかも
          しれません。
           ちなみに、南西麓には江戸時代から明治時代にかけての豪商・関川家の別荘があり、
          観光スポットとして整備されています。富豪の別荘といいつつ、外観は番屋のように質素
          で拍子抜けしましたが、建物の中はしっかりとした座敷造りでした。

           
 えぞだて公園から見上げる。
境内入口の冠木門。 
 境内西前の削平地。
蝦夷館観音像。 
 本堂裏手のようす。
 ヒグマが怖くてこれ以上は…。
南西麓の旧関川家別荘。 
 別荘内のようす。


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