河口氏館(かわぐちし)
 別称  : 河口館、河口氏屋敷
 分類  : 平城
 築城者: 河口氏
 遺構  : なし
 交通  : 富士急行河口湖駅よりバス
       「河口局前」バス停下車


       <沿革>
           河口左衛門の館と伝わる。河口氏は、貞観七年(865)に河口浅間神社の創建を上奏し、
          その祝に任じられた伴真貞を祖とするといわれる。河口は、その後浅間神社の門前町として
          だけでなく、富士山信仰の御師集落として、また御坂峠越えの旧鎌倉街道の宿駅としても
          発展した。
           左衛門は河口を御師の町として整備し、河口氏中興の祖とも呼ばれるとされる。しかし、
          文明七年(1475)に地下衆によって滅ぼされたことが『妙法寺記』にみえる。その後の館に
          ついては不明である。


       <手記>
           河口氏館は、大築地の字名の残っていた河口交差点北西付近にあったとされています。
          周辺の市街地化により遺構等は何も残っていません。
           館は河口浅間神社の門前にあり、河口氏が神社と密接な関係にあったことがうかがえ
          ます。また御坂峠を越えた旧鎌倉街道が平地に出た先にあたり、交通の要衝であったこと
          もわかります。

           
 河口浅間神社。
河口氏館周辺現況。 


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