八幡山砦（はちまんやま）
	別称　 ：　なし
	分類　 ：　平山城
	築城者：　不明
	遺構　 ：　不詳
	交通　 ：　ＪＲ両毛線前橋駅または上毛電鉄中央前橋駅よりバス 　　　　　　　「上細井」バス停下車徒歩10分
＜沿革＞ 　　　　　　　　　　　『中世城館調査報告書集成』には、遺構の残存状況について「中等」とあり、所収の縄張り図 　　　　　　　　　　には尾根の付け根に堀切の存在を記している。 　　　　　　　　　　　他方、『日本城郭大系』では「砦跡というが疑問」としている。 　　　　　　　＜手記＞ 　　　　　　　　　　　八幡山砦は、竜の口川と赤城白川に挟まれた細長い舌状台地の先端に位置し、現在は南橘 　　　　　　　　　　聖霊廟となっています。史料にもみられず、小字にも城館跡を示すようなものはないようなので、 　　　　　　　　　　『大系』が疑問を差し挟むのも無理からぬところかと思います。 　　　　　　　　　　　『集成』がよりどころとする堀切も、霊廟の敷地拡張によるものか、失われてしまったようです。 　　　　　　　　　　残ったよすがは、周辺をかつて「宿」と呼んでいたらしいというところです。すなわち、かつて山麓 　　　　　　　　　　には宿駅があり、それを見下ろす高台として、何らかの施設が置かれていたことは考えられます。 　　　　　　　　　　また、八幡山というくらいですからかつては八幡神社が鎮座し、周辺住民の駆け込み所となって 　　　　　　　　　　いた可能性もあるかと思われます。
	八幡山山頂。現南橘聖霊廟。
南側県道から八幡山を望む。
	堀切があったとされる台地の付け根付近。

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