阿形城(あがた)
 別称  : 東林山城
 分類  : 平山城
 築城者: 油井氏か
 遺構  : 切岸か
 交通  : 神戸電鉄粟生線・JR加古川線・
      北条鉄道粟生駅徒歩15分


       <沿革>
           『播州古城軍記』によれば、阿形城主油井土佐守勝利は天正六年(1578)にはじまる
          三木合戦で三木城籠城に加わった。同八年(1580)に三木城が落城すると、阿形城は
          翌九年(1581)に、羽柴秀吉に攻め落とされたとされる。その後の阿形城および油井氏
          については不明である。


       <手記>
           阿形城は、加古川と万願寺川の合流点に臨んで突き出た舌状の丘陵に築かれた城
          です。城地は昭和三年(1928)に開拓され、その際に焼米が出土したそうです。また、
          明治時代の字限図に堀切や見張り台の存在が記されているそうです。
           開拓によって城山には広く平らな畑地が広がり、遺構らしきものは見当たりません。
          南端の墓地付近は辛うじて旧地形を留めているように見え、その脇の斜面は切岸状を
          呈しています。墓地の南下に字陣山の説明板があり、上述の内容が記されています。

 阿形城跡全景。
城内現況。 
 比定地南端付近の墓地。
 右手は切岸のように見えます。
同じく切岸状地形。 
 墓地南下の陣山説明板。


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