野川城(のがわ)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 福井氏政か
 遺構  : 曲輪、土塁、堀
 交通  : JR草津線油日駅から車で5分


       <沿革>
           応永十七年(1410)、福井兵庫之助氏政によって築かれたと伝わる。福井氏の出自や
          その後の動静などは不明である。


       <手記>
           浅野川沿いの丘陵先端部に築かれた甲賀式城館で、麓の福泉寺から登れます。郭内
          は倒竹の藪で歩くのも難儀ですが、背後西辺および南辺の土塁が残っています。前方は
          境内にやや削られているようにも見え、北東隅は土塁を均して電波塔が建てられている
          ようでした。
           西辺背後には堀切が穿たれ、また南東支尾根は細長い削平地となっており、帯曲輪と
          みられています。もし応永年間に築かれたのだとすれば、甲賀式城館のなかでもかなり
          初期のものといえるのではないでしょうか。

 福泉寺越しに野川城跡を見上げる。
主郭のようす。 
 同上。
背後の土塁。 
 北東隅のようす。
 土塁を崩して均したものか。
背後の堀切を見下ろす。 
 同堀切。
南辺の開口部。 
遺構かは不明です。 
 南東支尾根の削平地。
 腰曲輪跡か。


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