古城
(Stari grad)
 別称  : オーバーシュタイン城、ズゴルニ城
 分類  : 山城
 築城者: 不明
 交通  : リュブリャナ駅から徒歩20分
 地図  :(Google マップ


       <沿革>
           クライン辺境伯でもあったメラーン公ベルトルトが、1202年にカムニークの2つの城を抵当に
          入れたとするのが史料上の初出とされる。この2つの城とは、小城と古城を指すと考えられて
          おり、どちらも12世紀初頭ごろに築かれたと考えられている
           13世紀には、古城はケルンテンのオルテンブルク家やクラインのガレンベルク家が所有した
          とされる。1450年にはオーストリア公ハプスブルク家に譲与されたが、1511年の大地震により
          大きな被害を受け、さらに落雷によって建物が焼失した。再建されることなく放棄され、城代は
          クリシュ城へと移ったとされる。


       <手記>
           カムニークの旧市街に立つと、カムニーク・ビストリツァ川の向こうに日本の新高山城を彷彿
          とさせる岩山が聳えています。古城跡はこの山頂にあり、眼下の小城とで川を挟みこむ格好と
          なっています。シュタイアーマルクやケルンテンとスロベニアやクロアチアを結ぶ街道の要衝に
          あるものの、リュブリャナ城と同じく軍事・政治的な活躍の記録がみられないのが意外です。
          ドイツ語ではオーバーシュタイン(Oberstein)城といい、直訳すれば上山城となります。おそらく
          小城やカムニークの街に対して上手の山城という意味でしょう。
           西麓の川沿いから登山道が付いており、途中には無数の分岐がありますが、方向感覚さえ
          失わなければ迷うことはないでしょう。私は適当なところで左に折れて、城山背後の尾根筋に
          出ました。
           城内にはカフェレストランが建っており、城域の北半分ほどは失われているようです。もともと
          第二次大戦後に山小屋が建てられた際に破壊されたそうで、おそらく背後には堀切もあったと
          思われますが、こちらも道路や建物で旧地形をうかがうのは困難です。また、城山先端側には
          展望ブリッジが延びていますが、手入れされていないのか立入禁止でした。
           主郭南辺には城壁や城門、城塔跡が残り、その先は回廊状の帯曲輪を経てもう一つ城門が
          ありました。途中にある城塔跡の脇も、門跡の可能性があります。レストランのテラス席が設置
          されている主郭城壁沿いからはリュブリャナ方面の眺望が開け、遠くにリュブリャナ城山も望む
          ことができます。折角なので、眺めの良い席でカムニークの地ビールとスロベニアの郷土料理
          ジュガンツィをいただいて、登山の疲れを癒しました。

           
 南側の城内入口の城門跡。
 大手門か。
城門を城内側から。 
 主郭南辺の回廊状の帯曲輪と城塔跡。
帯曲輪の城壁。 
 帯曲輪の城塔跡。
 脇は門跡か。
主郭城門。 
 郭内南西側のようす。
主郭内部を俯瞰。 
 主郭からの眺望。
画面中央にリュブリャナ城山を望む。 
 城跡で飲むビールは最高だぜ!
 ビールはカムニークの銘柄です。
スロベニア料理のジュガンツィ(左側)。 
そば粉を練って味付けしたもののようです。 
 城内に建つカフェレストラン。
背後尾根から城山を望む。 
 西麓の登山口。
大手門への分岐点。 


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