三条城(さんじょう)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 安西忠澄
 遺構  : なし
 交通  : 琴電長尾線白山駅徒歩25分


       <沿革>
           信州諏訪から文明年間(1469〜87)にこの地に移り住んだ安西左近忠澄によって、
          築かれたとされる。『日本城郭大系』には、忠澄の子与八郎忠喜は、生駒親正に召し
          出されて200石を与えられたとある。年代的に無理があるため、忠澄と忠喜の間に
          1〜2代挟む必要があるなど系譜には疑念が残るが、安西氏が豊臣秀吉による天正
          十三年(1585)の四国平定までこの地に存続していたことは肯んじられるものと思わ
          れる。


       <手記>
           三条城の比定地には2か所あります。1つは、『大系』などにある荒神社付近とする
          もの。もう1つは香川県の遺跡地図などにある、荒神社の北北西150mほどの場所
          です。どちらも周辺は水田や住宅になっており、城跡らしいものは見当たりません。
          ただ、南から西にかけて鍛冶川の浅い谷戸となっており、これに面した崖端の館城
          であったことは、推測に難くありません。

           
 荒神社を望む。
荒神社北北西のもう1つの推定地。 


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