立田土居(たてだ)
 別称  : 立田城、西深淵城
 分類  : 平城
 築城者: 立田氏
 遺構  : なし
 交通  : 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線
       立田駅徒歩10分


       <沿革>
           在地領主立田氏の土居である。『日本城郭大系』によれば、立田氏は源氏の後裔と伝えられる。
          戦国時代の城主立田甚(神)左衛門は長宗我部元親に従った。慶長五年(1600)に長宗我部氏が
          改易されると、甚左衛門は帰農して庄屋となったといわれる。
           天正十六年(1588)の『長宗我部検地帳』には、立田土居内の土地が甚左衛門と徳久五郎兵衛
          なる人物とで分割されており、この頃には城としての立田土居は解体されていたものと考えられて
          いる。


       <手記>
           立田土居は、物部川が形成する香長平野の一角にある土居城(館城)です。現在は、すっかり
          開墾・宅地化されていて、遺構は残っていないようです。
           城八幡と思われるお社の脇に、地元の方が建てたのであろうかなり立派な城址碑があります。
          そこには「西深淵城之碑」とあるのですが、西深淵城という呼称は他所では目にしたことがありま
          せん。また、同碑には「立田氏中興の祖 長宗我部九郎右衛門日向守秦重頼居城跡」と書かれ
          ているのですが、この人物が誰なのかもよく分かりません。

           


立田土居跡現況(城八幡と城址碑)。


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