ヴァルンベルク城
(
Burgstall Warnberg )
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 不明
 交通  : ゾルン駅からバスに乗り、
      「ヴァルトフリートホーフ」下車徒歩10分
 地図  : Google マップ

       <沿革>
           12世紀初頭に築かれたと推測されているが、築城主など詳細は不明である。史料上は、1185年
          および1187年のシェフトライン修道院の文書中に言及がみられる。
           1308年、バイエルン公らによってヴァルンベルク農園(Gut Warnberg)が貴族の居所として下賜
          (Befreiung)された。城砦については既に廃されていたとも考えられるが、確証はない。


       <手記>
           ヴァルンベルク城跡のあるゾルン地区は、ミュンヘン旧市街南西のイーザル川左岸にあります。
          上述の荘園農場(Gut Warnberg)は、今日では修道院および私立の実科学校(中等教育機関)の
          敷地となっています。城跡は学校の校庭にあるため、当然ながら関係者以外立ち入り禁止ですが、
          私が訪れたときはちょうど下校時だったようで、生徒に交じって外に出ていた先生に事情を話した
          ところ、「いいよ」と案内して下さいました。先生の反応は「でも、お城なんてないよ?」「え、これが
          そうなの?」「全然知らなかった!」といった日本でもなじみ深いもので、史跡に対する関心は洋の
          東西を問わず同じだなと思わず笑みがこぼれました。
           直径18mの小さなモット・アンド・ベイリーで、1910年代の写真には堀跡もしっかり映っていたそう
          ですが、今では埋まってごく小さな城丘が残るのみです。周囲との比高差もなく、なぜここに城が
          築かれたのかは謎です。城丘には木立が茂り、脇にはちょっとした遊具もあって、子供たちの格好
          の遊び場となっているようでした。集まって来た子たちも前に、お城といっても木製の塔や柵、空堀
          が巡ってたくらいの砦だよ、とレクチャーしましたが、やはり「そうなんだー」という以上の手応えは
          ありませんでした笑
           と、先生は子供たちを帰路に就かせ、自分も戻るというので、もう少し見て回ってもいいですかと
          許諾をもらって城丘をぐるり。といっても他に見るものもないので、しばらく眺めて私も学校を後に
          しました。
           ちなみに、この丘の上は自治体としてのミュンヘン市内の最高地点(標高580.50m)だそうです。

  
 私立学校の校庭にある城丘を望む。
城丘全景。 
 城丘の段丘面近望。
同上。 
 城丘と遊具。
郭内のようす。 
 同上。


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