新屋館(あらや)
 別称  : 新屋敷
 分類  : 平城
 築城者: 遠山重正か
 遺構  : なし
 交通  : 富士急行富士吉田駅よりバス
       「公民館入口」バス停下車徒歩7分


       <沿革>
           『中世城館調査報告書集成』によれば、遠山伊豆守(重正)が応仁・文明の頃(1467〜
          86)に居住していたとある。富士吉田市新倉の大正寺の縁起によれば、新屋の城主で
          あった重正が蓮如に帰依し、文安三年(1446)に大正寺の前身となる新念寺を興したと
          される。これが正しければ、館が築かれたのは文安三年以前ということになる。
           廃城時期および遠山氏のその後については不明である。


       <手記>
           新屋館は、新屋山神社門前の水路を挟んだ北側辺りにあったとされています。『集成』
          によれば以前は土塁があったということですが、現在では畑地化や宅地化によって消滅
          したようです。神社は相当に立派ですが、館については遺構も案内もありません。
           新屋館の北には旧鎌倉街道が走っていて、街道を挟んだ向こう側には吉田城山があり
          ます。あるいは、城山と館で街道を挟み込んで扼していたのかもしれません。

           
 新屋山神社。
新屋館周辺現況。 


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