有馬城山(ありま) | |
別称 : なし | |
分類 : 平山城 | |
築城者: 窪田又五郎か | |
遺構 : なし | |
交通 : 東急田園都市線鷺沼駅または 横浜市営地下鉄センター北駅よりバス。 「神明社前」バス停下車 |
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<沿革> 『新編武蔵国風土記稿』には、「城跡なりといへど何人の住せし云事を伝へず 恐らくは北条 家人窪田又五郎が此所を領せしこと初に載る如くなれば 彼が屋敷などありし跡にや」とある。 窪田又五郎については、『小田原衆所領役帳』に「有馬 拾貫六百拾八文」とある。 また、『日本城郭大系』には、城山近くの旧家について、「兵蔵山」の屋号をもち、鎌倉期から 同地に住していたとする伝承を載せている。ただし、この旧家の姓は窪田ではない。 <手記> 有馬城山は、現在の神明神社付近にあったとされています。ただ、周辺は田園都市開発で 地形が大きく改変されています。神明神社に登ってみても、さりとて要害地形ともみえず、どの ような城があったのか推察するのは困難です。 神社の西麓に、件の旧家と思われる蔵持ちのお屋敷があります。この屋敷は、前面に有馬 川が流れ、両脇に神社と福王寺の丘がせり出す窪地となっています。いわゆる開発領主の館 地形といえ、ここに城山に対応する居館が営まれていたと考えるのは、妥当であるように思わ れます。翻って、館の両脇の張り出し部分に物見台程度の設備が置かれていたというのが、 有馬城山の実際だったのではないかと、個人的には推測しています。 |
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神明神社。 | |
神明神社参道下のようす。 |
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神社付近からの眺望。 右手奥に福王寺本堂が見えます。 |
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福王寺。 |