厚木氏館(あつぎし)
 別称  : 厚木館
 分類  : 平城
 築城者: 厚木氏
 遺構  : 不詳
 交通  : 小田急線本厚木駅徒歩5分


       <沿革>
           智音寺境内一帯が厚木氏の館跡であったと伝えられる。厚木氏は、平良文の子忠輔に
          はじまると伝わる。ただし、忠輔は若くして亡くなっており、その子孫については詳らかで
          ない。
           永享十二年(1440)の結城合戦で、厚木掃部助なる人物が足利春王丸・安王丸に与し、
          討たれて首を小田讃岐守に取られたことが、『鎌倉大草子』や『永享記』に記されている。
          その後の厚木氏について詳細は不明である。


       <手記>
           智音寺境内が厚木氏の館跡といわれています。一帯は厚木の市街地や住宅地に飲み
          込まれていますが、寺の背後は農園となっていて、都会のオアシスのような感じになって
          います。
           『日本城郭大系』によれば、以前は東端が用水堀と堤防となっていて、周囲よりも一段
          高かったとされています。残念ながら今ではそのようすをうかがい知ることはできず、館跡
          を示すようなものもとくにありません。


           
 厚木氏館跡周辺現況。
館跡とされる智音寺。 


BACK