花駒城(はなこま)
 別称  : 花駒屋敷
 分類  : 平山城
 築城者: 花駒氏
 遺構  : 曲輪、堀、土塁
 交通  : JR土讃線・徳島線阿波池田駅からバスに
      乗り、「光陽台団地前」下車徒歩1分


       <沿革>
           白地城主大西氏の家老・花駒弾正の居城とされる。周辺には花駒の地名はなく、花駒氏の
          出自等については不明である。


       <手記>
           吉野川と馬路川の合流点に突き出た峰先の城で、南側対岸には白地城があります。城域は
          住吉神社境内として公園化されており、北側の道路に沿って土塁状の高まりとなっていますが、
          遺構かどうかは留保が必要と思われます。
           一方、西辺の付け根付近には竪堀状の抉れ地形があり、背後の堀切の残片と思われます。
          その脇には僅かながら土塁状地形も認められ、こちらは城館に伴う造作でしょう。東辺は真下
          がもう吉野川の河水で、うっかり落ちたらまず助からない感じです。現在の川幅は池田ダムに
          よるダム湖の延長ですが、当時も増水時にはこのくらいまで水が来ていたと推測され、こちら
          からの攻撃は容易ではなかったでしょう。

           
 住吉神社境内および公園となっている花駒城跡。
先端側のようす。 
僅かに2段になっていますが、当時の地形かは不明です
 西辺付け根側の抉れ地形。
 堀切の痕跡か。
抉れ地形脇の土塁状地形。 
 吉野川対岸方面を望む。


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