粟島城(あわしま)
 別称  : 城の山
 分類  : 山城
 築城者: 八倉弾正か
 遺構  : 曲輪跡
 交通  : 粟島港から徒歩30分


       <沿革>
           香川家臣・八倉弾正の居城とされる。土佐の長宗我部元親によって攻め落とされたと伝え
          られ、天正七年(1579)のことと推測される。その後の粟島城および八倉氏については不明
          である。


       <手記>
           粟島は荘内半島の北東に浮かぶ、城山・阿島山・紫谷山の3山が砂州で結ばれたハンド
          スピナーのような独特の形をした島です。城山は標高221mと三山のなかで最も高く、それ
          がためか山頂は展望公園となっていて、北東麓から登山道も整備されています。8合目の
          あたりからちょいちょい削平地様の地形が目につくのですが、離島の水軍城とてそんなに
          大きな城砦が営まれたとは思えず、遺構ではないのでしょう。
           山頂部は明瞭に2段に削平されていて、下段の出入り口は巨石に挟まれる格好となって
          いることから、天然の虎口として利用されていた可能性が考えられます。副郭には四阿が、
          主郭跡には展望台が設置されていて、瀬戸内海の遮るもののない四周絶景が楽しめます。
          島城としては十分に満足できますが、如何せん規模は小さいのでひとしきり見て回った後は
          次のフェリーまで島でのんびりと過ごしました。

           
 フェリーから粟島城山を望む。
港から城山を望む。 
 登山道の8合目。
城域出入口の巨石。 
天然の虎口か。 
 同出入口を上から。
城内の説明板。 
 副郭から主郭を望む。
主郭から副郭を俯瞰。 
 主郭の展望台。
粟島港・紫谷山・志々島方面の眺望。 
 四国本島詫間町方面の眺望。


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