千代城(ちしろ)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 玉岡宿弥彦安か
 遺構  : なし
 交通  : JR東海道本線守山駅または栗東駅徒歩15分


       <沿革>
           集落としての千代の歴史は古く、『守山城物語』によれば建長年間(1249〜55)には
          千代景国なる人物が治めていたとされる。
           築城時期は不明だが、現地案内板によれば玉岡宿弥彦安が築いたとされる。千代
          城は玉岡氏の居城となり、玉岡氏は千代氏を称した。『日本城郭大系』によれば、千代
          冠者浄国や千代勘解由介貞友といった人物らが在城したとされる。
           天正年間(1573〜93)、千代中務大夫の代に焼失したとされる。案内板では落城と
          されているが、経緯は定かでない。これにより自然廃城となったと考えられる。


       <手記>
           千代城が千代集落のどのあたりにあったのかは明らかではありません。集落の中心
          にある八尾神社に、千代城址について触れられた案内板があります。
           この八尾神社の前で道が鉤の手に折れていて、往時の町割りの一部ではないかと
          想起させます。周囲には古くて立派な家々が並んでいて、集落としての歴史によすが
          を感じることはできます。

           


 八尾神社。真ん中に案内板があります。


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