越中国守館(えっちゅうこくしゅ)
 別称  : 東館
 分類  : 平城
 築城者: 越中国守
 遺構  : なし
 交通  : JR氷見線伏木駅徒歩3分


       <沿革>
           律令時代の越中守の居館推定地とされる。天平十八年(746)には歌人として名高い
          大伴家持が国司として赴任し、在国中に『万葉集』所収の473首のうち223首を詠んで
          いる。越中国府と国司館がいつごろまで存続したのかは定かでない。


       <手記>
           高岡市伏木気象資料館の建つ付近が国守館跡と推定されており、敷地内に石碑や
          説明板が置かれています。すぐ西側には古国府城跡とされる勝興寺があり、城名の
          通り越中国府跡といわれていますが、どちらも確証は得られていないようです。
           推定地は小字を東館といい、周辺には岸が館・大立といった字名が残っているそう
          です。万葉集には朝の寝床に射水川を漕ぎ出る船人の歌声が聞こえると詠んだ歌が
          あるということからも、国府と国司館がこの辺りにあったことは間違いないのでしょう。
           ちなみに、私はこのあと伏木でお寿司を食べようと夕方にJR氷見線でやって来たの
          ですが、石碑や説明板を呼んでいると資料館の方が出てきて「もうすぐ閉館ですよ」と
          口さがなく繰り返し言われました。早く閉めて帰りたかったのでしょうが、来訪者にもう
          少し優しくても罰は当たらないように思うのですが^^;

           
 越中国守館跡石碑。
同じく説明板。 
 高岡市伏木気象資料館。


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