エーレンベルク城
( Burg Ehrenberg )
 別称  : エルンベルク城
 分類  : 平山城(Höhenburg)
 築城者: ラウフェン伯か
 交通  : グンデルスハイム駅徒歩30分
 地図  :(Google マップ


       <沿革>
           12世紀初めごろに、ネッカー川流域に勢力を張っていたラウフェン伯家によって築かれたと
          考えられているが、詳細は不明である。1193年には、エーレンベルク家の名が文献に登場
          する。12世紀後半にヴィンプフェン皇帝居城が築かれると、エーレンベルク城はその支城と
          みなされるようになった。1235年には、今も残る主塔が建設された。
           城は、その後17世紀の三十年戦争で損傷を受け、エーレンベルク家も戦争中の1647年に
          断絶した。城と周辺の領土はヴォルムス司教区の所有となった。1803年にはヴィンプフェン
          などとともに、ヘッセン=ダルムシュタット方伯領の飛び地となった。1805年、ライバッハ城
          を本拠とするラックニッツ男爵家に城が与えられた。現在もラックニッツ家の所有である。

       <手記>
           エーレンベルク城は、ネッカー川とその支脈が形成する丘陵の先端付近に築かれています。
          遠くからでも、50m以上あるといわれる主塔が森のなかににょっきり生えているので、それと
          わかります。南麓にはハインスハイムの町があり、さらに南にはフュタウフェン朝の皇帝居城
          が置かれたバート・ヴィンプフェンがあります。エーレンベルクそれ自体が重要な場所にあると
          いうよりは、ヴィンプフェンとセットで皇帝居城の北の守りを成していたものと推測されます。
           現在もかつての城主家のご子孫が住んでいらっしゃるということで、城内を好き勝手に見て
          回ることはできません。半ば朽ちている主塔へも、邸内を通り抜けなければたどり着けない
          ようだったので、城の入口付近から眺めるにとどめました。
  
 城の入口のようす。
 中央に立っているのは主塔ではなく、2番目に高い塔。
主城域を望む。 
画面右手に主塔。 
 主塔を見上げる。


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