円座城(えんざ)
 別称  : 渡辺城
 分類  : 平城
 築城者: 渡辺氏か
 遺構  : 堀跡
 交通  : 琴電琴平線円座駅徒歩7分


       <沿革>
           香西氏家臣渡辺市之亟・三之亟兄弟の居城とされる。渡辺氏の出自やいつごろ築かれたか
          など、詳細は明らかでない。
           渡辺兄弟は海城の芝山城の城将も務め、香西氏が長宗我部氏に降伏した後の天正十一年
          (1583)に、羽柴秀吉が十河存保救援として小西行長ら100人程度の乗った軍船2隻を使者と
          して送った際、城内から大砲を撃ち放って追い払ったとされる。
           その後の円座城および渡辺氏の動静については詳らかでない。


       <手記>
           円座城跡には「城」の屋号をもつ旧庄屋の邸宅があり、「円座城主渡辺備中守塚」と刻まれた
          石柱があるそうなのですがが、敷地内なので許可なく見ることはできなさそうです。そのお宅の
          周囲には、隅の円い方形の区画の外郭が水路や生活道路となってグーグルマップの航空写真
          でも確認でき、これが城域と推察されます。
           遺構があまり残っていない高松平野の平城としては、これでもかなり訪城の実感が得られる
          部類だと思います。

           
 南東隅のようす。
東辺のようす。 
 北辺のようす。
西辺の堀跡とみられる水路。 
 南西隅付近のようす。


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