船形陣屋(ふなかた)
 別称  : なし
 分類  : 陣屋
 築城者: 平岡道弘
 遺構  : なし
 交通  : JR内房線館山駅徒歩7分


       <沿革>
           500石取りの旗本平岡道弘は、将軍徳川家慶・家定2代の御側御用取次を務めて加増を重ね、
          若年寄まで昇り元治元年(1864)に安房国内1万石の大名となった。翌慶応元年(1865)、平郡
          船形村御霊に陣屋を建造して船形藩を興した。
           慶応四年(1868)の大政奉還を受けて、道弘は進んで所領を新政府に明け渡した。このとき、
          船形陣屋は未完成であったといわれる。


       <手記>
           那古船形駅北東の十字路の第一象限にあたる部分が、船形陣屋跡とされています。十字路
          から東へ行く道と、北を御霊神社に回る道は、それぞれ陣屋の外郭ラインであったともいわれて
          います。
           陣屋跡は宅地や畑地、更地などになっていて、遺構は見られません。案内や説明などもなく、
          ここに若年寄まで務めた幕閣の政庁・役宅があったとは、にわかには信じられないくらい閑散と
          しています。

           
 陣屋跡現況。
同上。 


BACK