後藤将監屋敷(ごとうしょうげん)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 後藤将監
 遺構  : なし
 交通  : JR横浜線八王子みなみ野駅徒歩5分


       <沿革>
           『武蔵国風土記稿』および『武蔵名勝図会』に、宇津貫村殿ノ台と称する場所に、後北条氏に
          仕えた医師後藤将監の屋敷があったとする記述がある。将監は慶長十二年(1607)に没したと
          される。
           将監の来歴は不明だが、同村の福昌寺の中興開基とされることから、天正十八年(1590)に
          北条氏が滅びたのちも、同地に居住していた可能性も指摘できると思われる。

       <手記>
           後藤将監屋敷のあったとされる殿ノ台は、北に菖蒲谷戸、南に君田谷戸を抱えるなだらかな
          丘陵の中腹にあります。現在はみなみ野君田小学校となり、遺構などは見受けられません。
           それどころか、周辺は「みなみ野ニュータウン」として近年急激に開発が進んでいる地域で、
          地形の改変がすさまじく、旧地形を拝察するだけでも一苦労です。
           古い地図と照らし合わせると、小学校の南から東へと細尾根が伸びていたようですが、これも
          開発により削られたようです。旧地形は、「君田の尾根緑地」や「菖蒲谷戸公園」といった公園
          の名称に偲ぶのみです。


           
 南側から後藤将監屋敷跡(殿ノ台)を望む。
屋敷跡周辺現況。 


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