| アグネック城 ( Château du Hohlandsbourg ) |
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| 別称 : ハーゲネック城 | |
| 分類 : 山城(Höhenburg) | |
| 築城者: ブルクハルト・フォン・ハーゲネックか | |
| 交通 : コルマール駅からバスに乗り、 「エギスハイム」下車徒歩40分 |
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| 地図 :(Google マップ) | |
<沿革> 13世紀に築かれたとみられているが、詳しい時期や経緯は定かでない。1263年の時点で、 ストラスブール司教の家臣ブルクハルト・フォン・ハーゲネックが在城していた。1300年、ブルク ハルトは何らかの理由で捕縛され、妻アーデルハイトと相談の上で城をコルマール騎士団に 売却した。 1303年、騎士のラオプガッセン(ロープガッセン)家が購入したが、翌1304年に近隣のフス家 やハットシュタット家との争いでハーゲネックは攻め落とされ、大きく破壊された。戦後、城館は 再建されたものの戦略的な価値は失われ、抵当の歴史を歩んで所有者と転々とした。 早ければ15世紀半ばには廃されていたとみられ、少なくとも16世紀半ば以降、人が居住して いた形跡はないとされる。1640年時点で廃墟として記録され、1674年には聖ヨハネ騎士団の コルマール司令部が城跡の所有者となった。 19世紀には一時的に森林管理者の住居として使用されたが、1912年にヴェットルスハイム市 が購入して以降は、史跡として修復・保存されている。 <手記> フランス語ではアグネックないしアギュネックといった発音のようでうすが、現役当時はドイツ 語圏でハーゲネック城と呼ばれていました。和訳すると掛峰城といった感じで、これは城山の 両サイドにより高くて長い峰がせり出している位置関係にちなんだ名称と推察されます。両側 の峰との間は沢谷戸となっていて、城はその合流点に突き出た格好となっています。両側の 峰を足に見立てて地図や航空写真を眺めると、アグネックはちょうどVラインの股間のあたりに 位置しています。麓からは望めますが、北のオーランズブール城や南の三城からは、おそらく 陰になって見えなかったと思われます。なぜにこのような場所に築いたのか、この城の一番の 謎のように思うのは私だけでしょうか^^; 城跡へは下方の遊歩道から登れます。比高120mほど上方の遊歩道からも行けるのですが、 途中で道があるようなないようなになるのでおすすめはできません。私はここを登って三城へ 向かいましたが、ヨーロッパに来てまで一部直登を体験しました。 現在修復されて残っているのは、主塔と主郭建物の城壁、および一つ外側の二の郭東辺の 城壁のみです。当時は二の郭の外側にも東から南にかけてもう2つ曲輪と城壁が巡っていた ようです。主塔は屋上まで登ることができ、眺望はなかなかのものでした。 この城のもう一つの見どころは、背後の堀切です。この堀切は、普通に下から訪城するだけ では、おそらく気付けません。主郭建物の外壁に沿ってこっそり裏手へ回ると、規模の大きな 空堀が眼下に現れます。堀切を越えて尾根を少し登ると、もう1本堀切ないし竪堀状の地形が あるのですが、城の遺構なのかどうかは判断に窮します。 |
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| 城山下方の遊歩道沿いの説明板。 | |
| 南下から主塔を見上げる。 | |
| 南西背後から見上げる。 | |
| 大手口。 | |
| 主郭建物跡の城壁と入口。 | |
| 主郭建物跡。左手は主塔。 | |
| 主郭建物跡前方部の城壁。 | |
| 主塔を見上げる。 | |
| 主塔上層階の内部。 | |
| 主塔屋上。 | |
| 屋上からの眺望。 | |
| 屋上から主郭建物跡を見下ろす。 | |
| 背後の堀切。 | |
| 堀底から主塔を見上げる。 | |
| 北辺の堀切。 | |
| 西辺の堀切。 | |
| 尾根を少し上ったところの竪堀状地形。 遺構かは不明です。 |
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| 同上。 | |
| 鉄道の車窓からアグネック城を望む。 | |