花岡城(はなおか) | |
別称 : 尾尻城、湖尻城、小尻城、池尻城 | |
分類 : 平山城 | |
築城者 : 花岡氏か | |
遺構 : 曲輪跡、土塁 | |
交通 : JR中央本線岡谷駅徒歩20分 | |
<沿革> 花岡氏の居城とされる。花岡氏は諏訪氏支族有賀氏から派生したとされるが、詳しい系譜は 明らかでない。また承久年間(1219〜1222)に有賀四郎なる人物が在城していたとされ、城の 歴史は少なくとも鎌倉時代にまで遡るものと考えられる。爾来花岡をはじめ、有賀氏や小坂氏 は諏訪西方衆と呼ばれ、諏訪氏に属していた。 諏訪総領家が武田晴信(信玄)により滅ぼされると、花岡氏は大祝家とともに晴信に降った。 しかし、天文十七年(1548)に花岡氏はじめ諏訪西方衆は小笠原長時に呼応して、武田氏に 反旗を翻した。反乱は晴信によって鎮められ、このときに花岡城も廃城されたものと考えられて いる。 <手記> 花岡城は諏訪湖の釜口(出口)に望む半独立丘にあり、東に諏訪湖・北に天竜川・西に諏訪 西街道と要衝中の要衝に築かれています。 主郭をはじめ、二の郭・三の郭と輪郭式にめぐる帯曲輪や土塁がよく残されています。これで 周囲の木を整理してくれたら、諏訪湖の絶景が楽しめるスポットとしても売り出せそうです。 難点は、城へ辿り着くまでの道がとにかく狭いことです。腰曲輪が駐車スペースになっている にはいるのですが、結局そこへどうやっていくのかわからずに釜口水門の公園駐車場に停めて、 大きく歩いて迂回しました。 |
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主郭の碑と案内板。 | |
主郭土塁。 | |
二の郭から腰曲輪と諏訪湖方面の眺望。 城の西側(画面右)を山の腹沿いに西街道が走っています。 |