昼野館(ひるの)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 大友内匠七郎か
 遺構  : 土塁、削平地か
 交通  : JR常磐線泉駅から車で5分


       <沿革>
           『探訪ブックス 東北の城』には、延久(1069〜74)のころ大友内匠七郎が居住したとある。
          また、同書および『日本城郭大系』では、城主として滝刑部の名を挙げている。大友七郎・
          滝刑部とも、詳細は不明である。


       <手記>
           八幡神社の鎮座する丘が字館と呼ばれ、昼野館跡とされています。とてもなだらかな丘
          で、神社と少し離れたところにあるお堂を除けば、斜面は一帯段々の畑地となっています。
          そのなかで、神社とお堂の間の畑地はやや古いもののように思われ、またお堂の脇には
          やはり古い時代の造作と思われる土塁状地形が見られます。
           この場所はちょうど丘の角にもあたり、個人的な直感としては神社とお堂、そして間の
          畑地が館跡の範囲なのではないかと考えています。延久まで遡るかは微妙ですが、開発
          領主の居館としては、谷戸が見渡せればよいということで、十分あり得る立地かと思われ
          ます。

           
 八幡神社。
神社とお堂の間の畑地。 
 お堂脇の土塁状地形。
館跡と思しき畑地を上から俯瞰。 


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