蛭館(ひる)
 別称  : 東館
 分類  : 平城
 築城者: 簾田治郎か
 遺構  : なし
 交通  : JR水郡線川東駅徒歩10分


       <沿革>
           簾田治郎の居館とされる小作田村の東館に擬されている。簾田氏は田中村簾田を
          本貫とするとみられ、同地の蛇石館には永禄・元亀年間(1558〜73)に簾田豊後守が
          があったとされるが、治郎との関係は定かでない。また、『日本城郭大系』では簾田氏
          を二階堂氏重臣須田氏の一族と推測しているが、確証はない。


       <手記>
           蛭舘は台形に近い単郭の館城で、現在の大東公民館北側にありました。東側から
          北にかけて笠石川が流れる沖積地の角に選地していたようですが、区画整理により
          遺構は消滅し、蛭館の小字名を残すのみです。
           ちなみに、JR川東駅の西側には、東館に対応する西館があったとされていますが、
          こちらも地名だけとなっています。

           
 蛭館跡周辺現況。
同上。 


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