北条陣屋(ほうじょう)
 別称  : なし
 分類  : 陣屋
 築城者: 屋代忠正
 遺構  : なし
 交通  : JR内房線館山駅徒歩10分


       <沿革>
           寛永十五年(1638)、屋代忠正が安房国内に1万石を受けて北条村に陣屋を設け、北条藩を
          興した。忠正の甥の3代忠位は、川井藤左衛門を登用して藩政改革を試みたが、年貢の増徴
          に反発した領民が多数決起して幕府に直訴し、正徳二年(1712)に屋代家は改易された(万石
          騒動)。
           陣屋もいったん廃されたとみられるが、享保十年(1725)に水野忠定が1万2千石で北条藩と
          陣屋を再興した。同二十年(1735)には1万5千石に加増されたが、3代忠韶が文政十年(1827)
          に上総国鶴牧藩へ移封されると、北条藩と陣屋は再び廃され、以後復活することはなかった。


       <手記>
           現在の北条病院から館山警察署にかけてのあたりが陣屋跡とされていますが、遺構はありま
          せん。北西には北条村鎮守の神明神社があり、こことの間の官庁通りと呼ばれる道路に沿って
          建設されたものと推測されます。

           
 北条陣屋跡現況。
陣屋跡北西の北条村鎮守・神明神社。 


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