飯山手城(いいやま)
 別称  : なし
 分類  : 山城
 築城者: 不明
 遺構  : なし
 交通  : 小田急線本厚木駅よりバス
       「飯山観音前」バス停下車徒歩15分


       <沿革>
           「手城」の小字が残り、『日本城郭大系』などで城跡ではないかとしているが、確証はない。
           『小田原衆所領役帳』には、「新田」なる人物が中郡飯山に160貫文余を得ていると記され
          ている。あるいは手城との関連も考えられるが、詳細は不明である。


       <手記>
           飯山観音の東南東500mほどの峰先に小字手城があったとされています。現在、一帯は飯山
          グラウンドとしてすっかり開発され、旧地形をうかがうことも困難です。
           小字ひとつに頼るだけの、存在したかどうかも疑わしい城館ですが、飯山観音は古くから栄え
          た古刹であるため、山麓も同様に早くから開発されていた可能性は高いと推測されます。また、
          手城北麓の金剛寺には源頼朝の側近として知られる安達盛長の墓があります。盛長の所領は
          同じ厚木市内の三田郷にあったとされ、そこからやや離れているこの地に墓があるというのが、
          少々気になります。あるいは、手城と盛長に何らかの関連があるのかもと考えてしまいますが、
          詳細は闇の中です。

           

飯山手城周辺現況。


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