飯山城(いいざん)
 別称  : なし
 分類  : 山城
 築城者: 飯山保重
 遺構  : 土塁か
 交通  : JR高山本線高山駅からバスに乗り、
      「愛染口」下車徒歩20分


       <沿革>
           平治元年(1159)の平治の乱に敗れた源氏の武将飯山保重が、この地に落ち延びて
          館を築いたのが始まりと伝わる。
           永禄元〜二年(1558〜59)に、飯山城は三木良頼・自綱父子に攻められ、城主飯山
          保貞は滅ぼされ、城も廃されたとされる。


       <手記>
           東向山飯山寺の境内が、飯山氏の居館跡とされています。北麓のバイパス沿いに
          「飯山寺入口」の立派な石標があるので迷うことはないでしょう。ただし、そこからの
          山道は細くうねっていて、途中からはオフロードとなるため、小回りの利く車でなけれ
          ば、最悪立ち往生も考えられるので注意してください。境内まで来れば、駐車したり
          旋回したりするスペースは十分にあります。
           境内は山の窪地にあり、周囲は森に囲まれ別世界のように森閑としています。寺とは
          いっても本堂はなく、残っているのは万治三年(1660)に建てられた観音堂のみです。
          境内前面は土塁となっており、あるいは館の名残とも思われます。
           裏手の山のどこかが詰城跡とみられますが、現地説明板によれば遺構は不明との
          ことです。少し登って探してみることもできそうでしたが、ちょっと時間がなかったため、
          今回は断念しました。
           ちなみに、「飯山」は普通に読めば「いいやま」と思われますが、寺名は「いいざんじ」
          とのことなので、表題も「いいざんじょう」としました。とはいえ「飯山氏」の読みが「いい
          ざん」というのは、少し違和感はあります。

           
 飯山寺。
 土塁は居館跡の名残か。
飯山寺周辺のようす。 


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