岩間城(いわま)
 別称  : 岩間館
 分類  : 平城
 築城者: 岩間氏
 遺構  : なし
 交通  : JR飯田線飯島駅徒歩30分


       <沿革>
           源満快流片切氏の庶流・岩間氏の居館とされる。岩間氏は、保元元年(1156)の保元の乱で
          討ち死にした片切為重の弟・為綱の子・為光が飯島氏を興し、その子・為弘が岩間へ入植した
          ことにはじまるとされる。
           出土品から、岩間城は戦国時代まで存続したとみられているが、岩間氏の動静については
          明らかでない。


       <手記>
           東方に飯島台地の裾野が広がる平地の居館です。上に図示した地点に説明板が建てられて
          いて、発掘調査によりその背後の水田と民家敷地の境界に沿って、長さ約30mの堀跡が検出
          されたそうです。館はその民家側にあったと推定されていますが、地表に遺構はみられません。
           西には岩間の狼煙台、さらに北西の山上には詰城とみられる岩間山城が続いています。今で
          こそ一帯は平坦な水田地帯ですが、国土地理院地図の古い航空写真を見ると、北側は河岸に
          なっていたようです。たしかに、道路に対して民家は一段高くなっており、河岸の名残ともいえる
          でしょう。

           
 岩間城跡説明板。
堀跡が検出されたとされるライン。 
 岩間城跡現況。


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