殿山城(とのやま)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 不明
 遺構  : なし
 交通  : JR常磐線・成田線柏駅よりバス
       「大津ヶ丘4丁目」バス停下車


       <沿革>
           『中世城館調査報告書集成』に記載があるが、詳細は不明である。

       <手記>
           かつては堀や土塁があったとされていますが、現在は周辺一帯が大津ヶ丘団地
          として造成されたため、遺構はおろか旧地形をうかがうことさえ困難です。
           『集成』に示された殿山城跡の地点には、前原公園という小公園に権現古墳と
          いう円墳が残っています。殿山との関連は不明ですが、園内にある標柱には城跡
          のことにはとくに触れられていません。
           古地図と照らし合わせてみると、公園前の交差点付近は、かつては入り組んだ
          丘陵の最奥の、谷が二手に分かれてその間に舌状の峰を創出しているとことに
          位置していました。『集成』に示された場所が正確ならば、殿山城はこの舌状の
          峰の先端を利用して築かれたものであったと推測されます。
           ちなみに余談ですが、前原公園の両サイドの団地には、道路に面して高く長大
          な土塁があります。位置と規模からして城跡と関係ないのは明らかですが、団地
          に必要なものとも思えず、何故このような土塁が作られるに至ったのか謎です。

           
 殿山城址周辺現況(前原公園)。
権現古墳。 
 おまけ:団地を守る(?)土塁。
同上。 


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