児玉雲太夫館(こだまうんだゆう)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 児玉雲太夫か
 遺構  : なし
 交通  : 東武東上線/JR八高線越生駅から
      バスに乗り、「梅林入口」下車徒歩5分


       <沿革>
           越生町字堂山の最勝寺は、源頼朝が家臣の児玉雲太夫に命じて建立させたものと
          伝えられている。最勝寺の東には堀之内の字があり、雲太夫の墓とされる五輪塔が
          あり、その下から常滑焼の蔵骨器が見つかっている。『新編武蔵国風土記稿』には、
          もとは堀之内に将軍直創の大御堂があり、その西にあった最勝寺は「西照寺」を称し
          ていたとされる。
           雲太夫については、武蔵七党の1つ児玉党の一族とも推測されるが、いかなる人物
          か定かでない。最勝寺の縁起によれば、雲太夫は寺を創建した建久三年(1193)に、
          頼朝に領地を与えられた。雲太夫のその後および子孫については不明である。


       <手記>
           越生梅林のすぐ西に最勝寺があり、境内の説明板に、児玉雲太夫や字堀之内など
          についての記述があります。それに従えば、雲太夫の館自体は最勝寺の東にあった
          ことになります。とはいえ字堀之内も雲太夫の五輪塔もどこなのか分からず、すでに
          夕刻だったため出歩いている地元の人もおらず、それ以上の範囲の絞り込みはでき
          ませんでした。
           余談ですが、最勝寺の向かいにはお豆腐屋さんがあり、せっかくなので豆腐と豆乳
          をいただきました。どちらも大豆が濃くてたいへん美味しかったです。袋一杯のおから
          をおまけに頂戴してしまい、とてもよいお店でした。館跡自体はあまり訪ねた感がない
          ので、できれば梅林と豆腐とセットで楽しめるといいですね。

           
 最勝寺。
最勝寺裏手墓地から東方を望む。 
館跡はこのあたりのどこかと思われます。 


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