小杉御殿(こすぎ)
  別称  : なし
  分類  : 平城
 築城者 : 徳川家康
  遺構  : なし
  交通  : 東急東横線新丸子駅徒歩10分


     <沿革>
        東海道が整備されるまでの幹線であった中原街道の中継点として、また鷹狩における
      休息の目的で、慶長十三年(1608)に徳川家康によって造営された。寛永十七年(1640)
      には改造が加えられ、規模壮大なものであったといわれる。
       しかし、東海道の整備による中原街道の重要性の低下に伴い、御殿は明暦元年(1655)
      に廃され、建物は品川東海寺や上野弘文院に移築された。


      <手記>
         現在、遺構は何も残っておらず、西明寺の参道や中原街道沿いに立てられた案内に
       往時を偲ぶのみです。また、少し住宅地を分け入ると、稲荷社が影に隠れてひっそりと
       建っています。
         ただ、御殿の門前を走る中原街道は御殿の前で鉤手に屈曲し、当時の町割が残され
       ているためとても興味深いです。



小杉御殿御主殿跡


小杉御殿表門跡


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