丸山城(まるやま)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 不明
 遺構  : 不詳
 交通  : 小田急多摩線はるひ野駅徒歩10分


       <沿革>
           現在黒川配水場が立つ小山は、地元では「丸山城」と呼ばれ、街道監視や狼煙台の役割を持った施設が
          あったのではないかと推測されている。この周辺では、「よこやまの道」や鎌倉街道のほか、多くの古道が
          発見または推定されている。丸山城の下では、瓜生黒川往還や「よこやまの道」をはじめ、4、5本の古道が
          交わっていたものと考えられている。



       <手記>
           上にも書いたとおり、丸山城周辺は鎌倉街道や旧東海道はじめ多くの古道が開かれていたようで、近年
          さまざまな発見や推測がなさている地域です。丸山城も、そのような研究のなかで見つかった伝承上の城
          なのでしょう。以前には、この場所に城があったとは聞いたことがありませんでした。
           現在比定地には黒川配水場が建てられており、遺構の確認は困難な状態です。伝承のみが頼りのうえ、
          現地の調査も難しいとあって、本当に存在したかどうかも含めてお宮入りの城です。ただ、実際に存在した
          としても物見と狼煙台程度で、城というより施設というべきものだったのだろうと思われます。
           丸山城の眼下を東西に走る「よこやまの道」は、地元では知られた東西最長10kmにわたる自然遊歩道
          です。両端の最寄駅からのアクセスも悪くなく、城に興味はなくても、都心に程近い自然散策として楽しめる
          手ごろなハイキングコースです。


           
 丸山城址遠望。
丸山城址周辺からの眺望。 


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