瀬田城(せた)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 長崎重光
 遺構  : なし
 交通  : 東急田園都市線・大井町線二子玉川駅徒歩5分


       <沿革>
           後北条氏の家臣長崎伊予守重光は、天文年間(1532〜55)にこの地を拝領し、城を築いた。
          重光はのちに行善入道と号し、天文二十一年(1552)に没した。重光の生前小田原の道栄寺
          がこの地に移され、後に重光の号に因んで行善寺と改称した。
           重光の後、瀬田城主長崎氏は重高、重次と続いたが、天正十八年(1590)に北条氏が滅亡
          すると、そのまま当地に土着した。


       <手記>
           瀬田城は、行善寺周辺の多摩川の河岸段丘を利用した城とされています。行善寺は、「玉川
          八景」の1つで、晴れた日には遠く富士山を望むこともできるそうです。江戸時代には徳川将軍
          も訪れたそうです。
           現在とくに遺構もなく、眼下に二子玉川の市街地が広がるのみです。行善寺にも寺の歴史に
          ついての説明はあるものの、瀬田城に関する案内がないのが残念です。

           


行善寺。


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