比木城山(ひき)
 別称  : 比木城
 分類  : 山城
 築城者: 不明
 遺構  : 堀跡
 交通  : 南遠道路須々木ICから車で5分


       <沿革>
           史料や伝承にはみられない。発掘調査の結果、室町時代以前の建物跡が検出されて
          おり、『日本城郭大系』では鎌倉時代の城館跡と推測している。ただし、竪堀や堀切等の
          存在から、戦国時代にも使用されたとみられている。


       <手記>
           筬川沿いに広がる丘陵地帯の一峰を利用した城です。主郭が茶畑、二の郭が民家と
          なっていて、その間の通用路は薬研堀となっていたそうです。
           朝一番に訪れたところ、民家の方に呼び止められ、茶畑の持ち主だがその年の春で
          茶業をやめてしまったとのことでした。訪れたのは9月とてまだ残暑が厳しく、手入れの
          されなくなった茶畑は早くも藪化が進行していました。奥まではとても行けず、周囲には
          竪堀もあるそうなのですが、とても判別できそうにはありません。冬場ならある程度は
          踏査できそうですが、このままなら早晩自然に埋もれてしまうことでしょう。

           
 主郭跡の茶畑を望む。
茶畑の奥へ向かう通路。 
早くも藪に埋もれてしまっています…。 
 主郭と二の郭の間の堀切跡。
 左手は谷戸を利用した空堀。


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