真壁城(まかべ)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 楢葉氏か
 遺構  : なし
 交通  : JR常磐線富岡駅徒歩25分


       <沿革>
           史料にはみられないが、『日本城郭大系』では楢葉氏が14世紀末ごろに築いたものと
          推測している。一方、『探訪ブックス 東北の城』には、城主として郡山左京の名を挙げて
          いる。ただし、郡山氏の素性については不明である。


       <手記>
           真壁城跡はJAの建物となっていて、地形ごと消滅しています。建設に先立って発掘が
          行われ、概要は明らかとなっています。調査によれば、横並びに突き出た2本の小さな
          尾根とその基部に築かれた城で、曲輪や土塁、掘立柱穴などが検出されました。
           構造としては原始的で、『大系』の推測通りかなり古い時代の築城と考えられます。
          城主は不明ですが、『探訪ブックス』にある郡山氏が実在したとすれば、地名を冠して
          いることから、楢葉氏に属する在地領主だったと見るべきでしょう。
           それにしても、わざわざ谷を2か所も埋めて、城跡を破壊してまでここに建てなくても、
          JAなら土地くらい確保できそうなのに…と嘆きたくなるのは、中世城郭ファンならみな
          同じでしょう。


           

真壁城跡現況。


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