落合館(おちあい)
 別称  : 落合氏館、落合重貞館
 分類  : 平城
 築城者: 落合重貞
 遺構  : なし
 交通  : 小田急江ノ島線長後駅よりバス
       「中川橋」バス停下車徒歩10分


       <沿革>
           渋谷庄司重国の嫡男光重の末子重貞(重定)は、落合六郎を称していた。その居館は現在の
          稲著社(いなつきしゃ)付近にあったと伝えられている。
           宝治二年(1248)、重貞は地頭職を得ていた薩摩国高城郡へと下向し、その子重秀の代から
          高城氏を称した。
           したがって、落合館は落合重貞1代の居館と思われるが、詳細は不明である。


       <手記>
           落合館跡とされる稲著社は、蓼川とその支流の比留川に挟まれた緩やかな台地の中ほどに
          鎮座しています。とくに遺構らしきものは見当たりませんが、稲著社の解説板に落合氏と居館
          のことが書かれています。
           神社周辺がごく小規模な盆地状の地形を成しています。その外側の蓼川沿いの綾南公園は、
          BBQもできる親水公園といった趣で、かつては開発の困難な湿地帯だったことが想起されます。
          おそらく、この緩やかな台地上に陸田を拓いて入植していたものと思われます。

           
 稲著社。
境内の説明板。 

 
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