荻原氏館(おぎはらし)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 荻原氏か
 遺構  : 削平地か
 交通  : JR中央本線倉本駅よりバス
       「串ヶ下」バス停下車徒歩5分


       <沿革>
           『中世城館調査報告書集成』に記載があり、推定館主として荻原主水の名を挙げている。
          主水は、『岐蘇古今沿革志』に列記されている「義昌従士」の1人としてその名がみられる
          が、詳細は不明である。


       <手記>
           荻原氏館は、『集成』によれば字串ヶ下の中央本線線路の東側に比定されていますが、
          位置については「不確定」とあるため、あくまで推定のようです。荻原沢の合流点南側に、
          旧中山道である国号19号線から分かれる「木曽古道」と書かれた生活道路があります。
          これを上ると、線路をくぐったところに、民家が一軒だけあります。
           このお宅自体も、館地形といえなくもない感じですが、さらにその脇から山肌沿いに上る
          獣道から民家の裏手に回ると、もう1段削平地状の平場があります。館が存在すればこの
          あたりかな、と思わせる地形です。
           ここらかさらに、線路のすぐ脇を回って尾根筋に上る道が続いており、その先にはお墓が
          数基あります。その脇にも、墓を建てるだけにしてはやや広すぎる平場があります。あるい
          は、館にともなう物見台か何かの跡とも推測されますが、なんともいえません。

           
 民家裏手の平場。館跡の削平地か。
尾根筋の削平地。 


BACK