御屋敷山（おやしきやま）
	別称　 ：　なし
	分類　 ：　平城
	築城者：　伊奈半左衛門か
	遺構　 ：　なし
	交通　 ：　JR埼京線北与野駅よりバス 　　　　　　　「円阿弥」バス停下車徒歩5分
＜沿革＞ 　　　　　　　　　　　『埼玉の館城跡』によれば、関東郡代伊奈半左衛門の陣屋跡とある。歴代伊奈氏で半左衛門を 　　　　　　　　　　名乗っていたのは、7代忠順である。忠順の在任期間は、元禄十年〜正徳二年（1697〜1712）の 　　　　　　　　　　15年間である。 　　　　　　　＜手記＞ 　　　　　　　　　　　御屋敷山と呼ばれているは、与野淑徳高校の南側一帯です。鴨川の河岸の上にあり、わずか 　　　　　　　　　　ながら周辺でもっとも高い位置にあります。 　　　　　　　　　　　つい最近までは雑木林で、土塁や空堀が残っていたそうです。しかし、現在では新興住宅地と 　　　　　　　　　　してすっかり開発され、跡形もなく消滅しています。案内などもありません。 　　　　　　　　　　　伊奈忠順の陣屋跡と伝えられていますが、忠順のころはすでに江戸時代も中期であり、新たに 　　　　　　　　　　陣屋を建設するのに土塁や空堀を設ける必要があったのか、いささか疑問です。あるいは、以前 　　　　　　　　　　からあった中世の在地領主の城館を利用したものとも考えられますが、推測の域を出るものでは 　　　　　　　　　　ありません。なにより、残念ながらもはや検証不可能となってしまいました。
	御屋敷山周辺現況。
西側より御屋敷山を望む。

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