プロヒャ城(Procha Burg)
 別称  : ブロホナ城
 分類  : 山城(Höhenburg)
 築城者: 不明
 交通  : ザルガンス駅またはブフス駅からバスに
      乗り、「Weite, alte Gasse」下車徒歩25分
 地図  :(Google マップ


       <沿革>
           史料にはみられない城館である。1552年の民話に、「壊された城」として記述がみられる。
          考古学調査の結果からは1150年ごろに築かれ、1300年ごろに放棄されたと推定されている。


      <手記>
           ライン川の向こうにリヒテンシュタイン公国を望む岩山の上に築かれた城です。500mほど南に
          ヴァルタウ城があり、その主塔を脇目に遊歩道を進むと説明板が建っており、そこから斜面を
          少し下ると、10mは越えるであろう深く垂直の岩盤堀切が現れます。この岩壁はボルタリングや
          ロッククライミングの格好の練習場となっているようで、私が訪れたときにも3人ほどのボルダー
          がいました。
           今では脇から城内に上がる道がありますが、当時はこの堀を渡る木橋が架けられていました。
          城内側にはその橋が架かっていた門の跡が残っています。露岩の上を削平した城内はあまり
          広くはなく、北西隅に居住棟があったようですが、険阻な反面暮らしやすかったとは言えなさそう
          です。城山からはヴァルタウ城のほかにファドゥーツ城も望めます。
           ボーデン湖までのライン流域には13世紀に築かれた城が多く並ぶなか、史料や発掘調査など
          によって築城年がある程度分かっている城館としては、最も古い部類の一つといえます。付近
          からは製鉄や牛馬の飼育が行われていた形跡がみられることから、城主は比較的裕福な貴族
          であったと推定されており、13世紀にヴァルタウ城やヴェルデンベルク城が築かれると、圧迫を
          受けて没落したと考えられているようです。こうして欧州にも史料にみられず、100~150年程で
          廃され歴史に埋もれた古城があるというのは、たいへん興味深く感じます。
           ちなみに、グーグルマップには「ブロヒャ城(Brocha Burg)」として記載されていますが、現地の
          説明板によれば「プロヒャ城(Procha Burg)」が正しいようで、「ブロホナ城(Brochna Burg)」の
          呼び方もあるようです。いずれも「gebrochen(壊れた)」が由来とみられており、当時の呼称では
          ないのでしょう。

           
 遊歩道沿いの説明板。
岩盤堀切。 
下でボルダーが登攀の準備をしています。 
 岩盤堀切を堀底から。
堀切越しに城壁を望む。 
 城内側の門跡。
城内のようす。 
 城内南側のようす。
建物跡か。 
 城山からの眺望。
ファドゥーツ城を望む。 
 ヴァルタウ城を望む。
ファドゥーツ城からプロヒャ城跡を望む。 


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