羽田城(はねだ)
 別称  : 相川城
 分類  : 山城
 築城者: 不明
 遺構  : 削平地、堀跡
 交通  : 相川市街からバスに乗り、
      「相川中学校前」下車徒歩10分


       <沿革>
           『日本城郭大系』によれば、沢根城主沢根本間氏に属する土豪の城とある。


       <手記>
           県道31号線バイパス沿いにその名も「城址公園」があり、丘の上が梅の名所となって
          いるようです。ただ、佐渡市の遺跡地図によれば、羽田城跡は城址公園の南西の外れ
          の尾根先ということでした。
           南からバイパスの橋を渡った左手に陶芸家の展示場があり、その脇の藪道を下って
          行くと、当該エリアへの入口があります。比定地は現状畑地で、作付けは行っておられ
          ないような雰囲気でした。畑地の付け根が段差になっていて、堀跡の可能性は高いと
          思われます。
           先の陶芸家のご夫婦とお話ができて、妻殿によれば畑地の先をもう1段下がると四阿
          があるとのことでしたが、猛烈なド藪でとてもその奥へは進めませんでした。もしあると
          すれば、腰曲輪の跡かもしれません。
           また夫君の話では、少し北奥の富士権現のあたりにも城跡の遺構が見つかっている
          とのこと。しかしながら詳しい位置はわかりませんでした。金太郎窯跡の説明に、近くの
          富士権現の土を使いとあるので、あるいはバイパス建設に際して見つかったのかもしれ
          ません。であれば、こちらは遺構はなくなっていると考えたほうがよいでしょう。
           さらに羽田城の南、相川中学校北西の峰には江戸時代の監視所のような施設があり、
          石垣が残っているとのことでした。こちらも行ってみたのですが、やはり道が藪に埋もれ
          ているのと、もともと私有地で外から眺めるだけだというので、今回は断念しました。

           
 羽田城跡を望む。
中心部現況。 
 先端部のようす。
付け根の段差。堀跡か。


BACK