白鳥城(しろとり)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 白鳥氏か
 遺構  : 削平地、堀跡か
 交通  : JR高徳線讃岐白鳥駅徒歩25分


       <沿革>
           永正のころ(1504〜21)、白鳥玄蕃の居城であったとされる。白鳥氏の出自や築城年代
          などは不明である。玄蕃は三好氏と戦ったとされていることから、昼寝城主寒川氏の家臣
          であったとも考えられる。その後の白鳥氏および白鳥城については定かでない。


       <手記>
           白鳥小中学校に隣接する細長い峰が白鳥城跡とされ、北方には「城泉」の地名が残って
          います。先端中腹が墓地となっていて、北麓から登れます。『東かがわ市内遺跡発掘調査
          報告書』には「遺構は判明しない」とありますが、この墓地は館などの曲輪が置かれていて
          もおかしくない位置と規模にあります。また、墓地の周囲にも平場が見られますが、遺構か
          どうかは判断の難しいところです。
           そこからはほぼ直登で、斜面は緩やかながらところどころ露岩がのぞきます。山頂手前
          には電線鉄塔があり、帯曲輪のようになっていますが、やはり遺構かは不明です。頂上も
          はっきりとは削平されていません。
           トゲトゲの木にチクチクいたぶられながら、さらに尾根に沿って南下すると、1か所堀切の
          ような鞍部が見られます。私の直感が正しければ、現状で最も城砦らしい遺構といえるで
          しょう。ここまで来てようやく一定の満足感を得られたので、またチクチクと痛い思いをしな
          がら、北麓へと引き返しました。

           
 西から白鳥城跡を望む。
山腹の墓地。 
 墓地周辺の平場。
 遺構かどうかは判別困難です。
同上。 
 山頂下の電線鉄塔のある平場。
山頂付近にある石祠。 
 背部尾根筋の堀切状鞍部。


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