村山城(むらやま)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 村山佐渡守か
 遺構  : なし
 交通  : JR上越線・両毛線新前橋駅徒歩20分


       <沿革>
           城主として村山佐渡守の名が伝わっているが、佐渡守について詳細は不明である。いつの
          ものかは分からないが、『中世城館調査報告書集成』所収の縄張り図には、方形の館城の
          堀や土塁、そしてそのさらに外側にも館を囲繞するように水路が巡っているようすが書かれて
          いる。
           昭和四十九年(1974)の発掘調査では堀跡が検出された。

       <手記>
           村山城址一帯は完全に宅地化され、遺構は消滅しています。一応、本丸跡の一角は公園
          となっていますが、案内等はありません。
           城跡の東側に南北に走る水路があり、『集成』の縄張り図にある本丸を囲繞していた水路
          の跡かとも思われますが、何ともいえません。縄張り図にしたがえば、水路を北上した先に
          ある病院付近には、かつて「雲雀海道」の小字が残り、城の北東端であったようです。
           指呼の間に、総社長尾氏の居城蒼海城や、長尾氏一族の館城とみられる大友城があり、
          村山城は、蒼海城周辺に散在していた長尾氏重臣や一族の館の1つだったのではないかと 
          推測されます。

           
 村山城址周辺現況。
東端の水路跡か。 


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