要害館(ようがい)
 別称  : 中宿要害
 分類  : 平城
 築城者: 不明
 遺構  : 堀跡
 交通  : JR東北本線須賀川駅徒歩10分


       <沿革>
           『岩瀬郡誌』に長さ30間の堀に囲まれた一画として記載されているが、史料や伝承
          にはみられない。周辺は養老二年(718)の石背国の国府や岩瀬郡の郡衙、駅家
          などが置かれたと想定されていることから、これらの施設および地点不明の岩瀬の
          渡しとの関連が指摘されている。


       <手記>
           道路建設によって南西隅の一部が削られているものの、googleの衛星画像などを
          見ると、上の図のような方形館の輪郭が今でも見て取れます。現状は畑および宅地
          で、南東隅付近の堀跡が最も明瞭です。また、郭内は東西で上段・下段に分かれて
          いますが、館の造作なのかどうかは定かでありません。
           8世紀の施設がそのまま完存しているとは考えにくく、二階堂氏治世下で何らかの
          形で利用されていたのではないかとも推察されます。

           
 南東隅の堀跡。
北東隅のようす。 
 郭内を東西に分ける土壇。
 遺構かどうかは不明です。


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