宿の城(しゅく)
 別称  : 宿宮前堀の内
 分類  : 平城
 築城者: 安保氏か
 遺構  : 不詳
 交通  : JR京浜東北線北浦和駅よりバス
       「宿」または「在家」バス停下車


       <沿革>
           堀の内の字が残り、城館跡とみられている。『日本城郭大系』では安保氏との関連を指摘している。
           安保氏は武蔵七党の1つ丹党の一族であるが、本貫地は武蔵国賀美郡(現在は児玉郡)であり、
          足立郡との関連については詳らかでない。

       <手記>
           観音寺一帯が宿の城跡とされています。以前は寺の東側に堀跡と思われる一段低い畑地があった
          そうですが、現在では住職の居宅が新築されたようで、失われていました。鴨川に臨む崖端の城で
          あったと推測されますが、今日では当時の様子をうかがうことは困難です。宿という地名から、何らか
          の宿駅が営まれていたとも考えられますが、現状からは何ともいえません。
           余談ですが、観音寺の北200mほどのところに文明堂の工場があります。ここでは、焼きたてのカス
          テラをその場で切り売りしています。しかもこのカステラ、工場販売限定の特別品で、ふわふわ感が
          市販のものとは天地の差です。ぜひお近くを通られたら食べてみることを強くお勧めします。

           
 観音寺。茅葺のお堂に時代を感じます。
北側から水路越しに観音寺を望む。 


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