田の保屋敷(たのほ)
 別称  : なし
 分類  : 平山城
 築城者: 不明
 遺構  : 土塁か
 交通  : JR吾妻線小野上駅徒歩3分


       <沿革>
           『中世城館調査報告書集成』に記載があるが、詳細は不明である。田島沢川に沿って舌状に
          せり出した台地上に堀の内の字名が残る。他に付近には下田圃の小字もあり、田の保屋敷の
          呼称はこの小字にちなむものと思われる。

       <手記>
           田の保屋敷は、吾妻川と小野上駅背後の山に挟まれた狭隘な場所に築かれています。西に
          は田島沢川の谷があり、要害の地となっています。JR吾妻線の線路に南端を削られています
          が、北の山から谷沿いにのびる台地に砦が築かれていたものと考えられます。
           線路の南には国道353号線が走り、道路に面した南側の住宅には土塁と思しき土盛りがあり
          ます。古くからあるものかは分かりませんが、これが遺構であるとすると、田の保屋敷は丘陵上
          の砦部と河岸の屋敷部で当時もほぼ変わらぬ位置にあったであろう吾妻街道を挟み込むような
          構造をしていたものと推測されます。この構造は、東京都青梅市にある館の城と類似していると
          いえます。両者に直接の関係があるとは思えませんが、渓谷部の街道掌握の城における、1つ
          のプロトタイプであると考えると、非常に興味深いといえます。

           
 字堀の内の丘陵部を望む。
土塁跡か。吾妻街道の南側。 


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