磯部館(いそべ)
 別称  : 新屋敷
 分類  : 平城
 築城者: 磯部氏か
 遺構  : 土塁、堀跡
 交通  : JR東北本線鏡石駅からバスに乗り、
      「新屋敷」下車徒歩1分


       <沿革>
           字新屋敷の集落には土塁や堀の跡がみられ、城館跡と考えられている。磯部館の
          名は、集落内の大半の家が磯部姓であることによるが、領主としての磯部氏の存在
          については確認されていない。


       <手記>
           かつては幅5mほどの周濠に囲まれていたそうですが、現状では北西隅に土塁や
          堀の名残らしき地形が見られるのみです。この磯部館から西側には、同様の集落=
          城館跡とされる地区が続いていますが、いずれも西辺のみに痕跡を留めているのが
          大きな特徴です。西側にしか土塁を設けなかったとは考えにくく、集落が宅地化する
          なかで、西辺だけは風除けとして土塁や屋敷林が残ったものと推測されます。

           
 北西隅の土塁および堀跡。
同じく西辺の土塁跡。 


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