寺所塁(てらどこ)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 不明
 遺構  : 土塁
 交通  : JR中央本線長坂駅からバスに乗り、
      「下井手」下車徒歩2分


       <沿革>
           民家の周辺に土塁が一部残り、城館跡とみらているが詳細は不明である。


       <手記>
           比定地は西側が浅い谷戸となっている傾斜地で、土塁の残る民家というのは
          谷戸城通りの北側にあるお宅だと思うのですが、外から眺めた限りでは、それ
          らしきものは見えませんでした。
           一方、通りを挟んだ南側の民家の南方には、2段の段差が見られます。圃場
          整備に伴うものとも思われますが、城の造作としても違和感はありません。
           位置的にみて、在地領主の居館というより谷戸城との関連を考える方が自然
          と思われます。あるいは、天正十年(1582)の天正壬午の乱に際し、北条方が
          陣城を構えたのかもしれません。
           ちなみに、北杜市の『埋蔵文化財発掘調査報告書』によると、寺所の読みは
          「てらどこ」だそうです。

           
 西側から寺所塁跡を望む。
谷戸城通り北側のようす。 
土塁があるとすれば奥の森の中か。 
 通りの南側の段差1段目。
同じく2段目。 


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