戸蒔城(とまき)
 別称  : なし
 分類  : 平城
 築城者: 戸蒔氏
 遺構  : なし
 交通  : JR大曲駅からバスに乗り、「丸子町」
      下車徒歩5分


       <沿革>
           在地領主戸蒔氏の居城とされる。戸蒔氏は武田氏の庶流とされるが、詳しい系譜は定かで
          ない。戦国時代には戸沢氏に属したものの、他の周辺領主と同様、一定の独立性を保持して
          いたとみられている。
           天正十八年(1590)の奥州仕置によって、戸蒔城は戸沢三十五城の一つとして豊臣秀吉の
          命で破却された。これにより、戸蒔氏は正式に戸沢家臣として組み込まれたものとみられる。
          慶長五年(1600)の関ヶ原の戦いでは、最上義光の要請を受けた戸沢政盛が小野寺義道を
          攻めた際、戸蒔義広が角間川で戦死している。


       <手記>
           戸蒔城は現在の戸巻町の神明社を中心とする一帯にあったとされています。ただし、国土
          地理院地図の年代別航空写真を見ても痕跡すらうかがえず、どのような城館であったかは
          不明です。
           戸蒔義広はゲーム「信長の野望」にも登場する武将なので、個人的に関心があり、オフ会
          で車に乗せていただいたフォロワーさんにお願いして立ち寄ってもらいました。しかしながら、
          遺構はおろか何の痕跡もない住宅街へご案内する格好となり、ありがたくも申し訳なく思って
          います^^;

           
 戸蒔城跡現況。
神明社。 


BACK