鵜丸城(うのまる)
 別称  : 沖鵜丸城
 分類  : 平山城
 築城者: 毛利元就
 遺構  : 曲輪、土塁、虎口
 交通  : JR山陰本線温泉津駅徒歩20分


       <沿革>
           石見銀山の銀の積出港および水軍の拠点として温泉津港を重視した毛利元就によって、元亀二年
          (1571)に築かれた。「児玉伝右衛門家文書」(『萩藩閥閲録』)によれば、およそ1か月で完成したと
          される。廃城時期は明らかでない。


       <手記>
           幾つもの入り江が入り込む温泉津湾に突き出た、岬の上の海城です。北側の沖泊が当時のメイン
          の港だったそうで、沖泊を挟んだ北側には櫛山城が、湾向かいの西方には笹島城があります。
           主郭跡には温泉津港灯台が建ち、南東麓からそこまでの道が付いています。登山口は目立たない
          ですが、脇に説明板があるのでそれを目印にするとよいでしょう。
           山上にはしっかりと削平された曲輪が多く見られるようですが、灯台のある主郭以外は総じてド藪と
          なっていました。雨天だったこともあって深入りはせず、主郭の削平面のほかは二ノ郭の升形虎口の
          切岸を眺めるくらいで切り上げました。滑って海に落ちたら大事ということで、櫛山城も未訪です。
           ただ、宿泊した温泉津温泉はとてもすばらしいお湯と温泉街で、ぜひまたじっくり滞在したいと考えて
          います。お湯は泉質・熱さともに申し分なく、私が知っているなかでは5本の指に入るでしょう。温泉街
          も一般には昭和レトロな雰囲気で知られていますが、他方で最近は都市部からの移住者が増加して
          いるそうで、ちらほらとオシャレな新しいお店もオープンしています。

 鵜丸城跡全景。
入り江の対岸から登山口を望む。 
 登山口と説明板。
主郭のようす。 
 主郭の灯台を見上げる。
二ノ郭升形虎口の切岸。 
 温泉津温泉街のようす。
元湯。アツアツでおすすめです。 


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